、というだけの話

 あまり治安のよろしくない地域を自転車で通行していたところ、前から歩いて来るばあさんに「左側通行しやがって■$%△〜§〒?=!(後半聞き取れない)」と突然ののしられた。
 小学校で自転車は左側通行と習わなかったのか?
 習わなかったとしても、道路交通法を知らないのか?
 道路交通法において自転車を軽車両と定義するから右側通行しろということが法的に間違っていないというのだろうか?ちなみに改正道路交通法で既に左側通行が規定されたが。
 それとも著しく歩行者の通行を妨げている状況だというのだろうか?いくらなんでも私の横幅は3、4mもない。
 そう、論理的に考えたところでそれが相手に通じるとも思っておらず、この手のDQNに対応する手立ては、目を合わせない、声を出さない、無視する、逃げるという一連の行動の選択肢しか私は持ち合わせていない。
 およそ、こちら側がそれに反応した結果、相手に刃物とかで切りつけられたところで、心神喪失を理由に罪に問われない可能性も高いだろうし、そんなリスクを承知で立ち向かえるかという天秤にかけた結果である。
 ただし、その判断や採る方法は人それぞれだろうと思うし、現実(実際に見た知人などの行動)や架空(小説、ドラマや確証の不十分なWeb、マスコミの情報など)でも様々な行動が採られている例が抽出できるように思う。
 もし、仮に、自身が先の行動様式以外の選択肢を選ぶような場面を仮想的に表現する場合、どのような構成でどのように文章を起こすものなのだろうと考えたりする。
 多分、想定できうる表面的な行動をトレースすることはできても、きっと嘘臭いに違いない。ただし、先の行動様式以外の選択肢を選択したことのない読者は文章表現のいかんによってはうまくだませるのかも知れないが。。。

 と、つまらないことを診察待ち時間に考えていたのだが、単にあぁ怖かった、というだけの話であった。