キャベツ

 いつもの増田ネタ。
 今回は、「キャベツ、どうしてる?」について。
 あ、あと虫とかの類が嫌いな人はブラウザを閉じた方がいいです。



 まず、キレイとはどういうことかを考えなければならないのだが、逆に厳密に定義しようとすると大変なことになりかねないので、意図的にぼやかしているのだと思う。
 一応、それでも2点分解して考えてみる。

 まず、農薬。
 基本的に出荷前何日という基準を守っていれば大人が食っても直ちに影響がないレベルとか十年ぐらいそのキャベツしか食べないなら影響が出るとかいう話のことが多いため、直接飲んだら影響が出るぐらいと考えて、そこから比較して認識していいかもしれない。
 ただ、子供の年齢が小さい場合や妊娠期、授乳期は気を配ってもいいようには思う。
 大体未解明だし。
 あと、洗うことで本当に農薬が取り除かれているのかというと、噴霧した直後に洗うのとはその減り方は違ってくるだろう。
 また、昨今は農薬噴霧などの回数を減らすために農薬の効きを効率的にする手法として定着剤を用いることが多く、ただの水洗いでおちるのか?という気もしなくはない。
 笑い話である野菜を洗剤で洗うという話が農薬のために必要なんじゃないの?というさらに発展した笑い話というのもあるが、かなり不謹慎な話ではある。
 とはいえ、先述のとおり出荷された時点で残存する農薬量はよほどの事がないと問題にならないことを考えるとどちらでもいいことにはなる。
 また、当然ながら、悪どい生産者の場合は、何をしてくるか分からないため洗うにこしたことはない、と考えることもできる。
 あと、選択肢がA〜Dに分かれるように、キャベツは一般にスーパーなどで売られている結球した部分だけが畑に生えているわけではなく、その外側にもっと青々した葉っぱが存在する植物である。
 品種にもよるが、なかなか結球した内部まで農薬が浸潤するようには思えない。
 ただ、念には念をという考えもあっていい。
 ちなみにザワークラウトを作るためのヴァイスコールなんかは、そもそもむく気すらおこらないので、もうどうでもいいという選択肢もありかもしれない。
 さらに生産者での農薬だけでなく、一時小売や卸での農薬使用の話がでたこともある。
 もはや、ここなあたりはどうしようもない。

 あと、土。
 食っても問題はないと思うけど、砂とかが口の中でじゃりじゃりするのはあまりうれしいものじゃない。
 土がついていそうなら洗った方がいいが、千切りに使うとすればあまり使いたくない素材ではある。
 私は面倒なので、そういう場合はスープに入れて煮込んでしまう(貝の味噌汁の残存する砂への対処法と似ている)が、生産者自体、かなり気を遣っている部分でもあるので、最近はあまりそういうのは見ないといえば見ないか。

 先の2点とは別に、単純に洗う話ではないが、虫。
 青虫は大抵モンシロチョウで、小学校の自由研究と同じことができる。
 せっかくなのでアタリだと思って飼うのを勧めたい。
 キャベツの産地が遠隔地だから生態系の撹乱が心配だって?
 そういうところは各自判断ヨロです。
 そもそも卸、小売経由のキャベツの虫(というか幼虫)の種類わけを行う必要がどこまであるか謎ではあるが、理科の授業で出てきたような鮮やかな緑色一色でない幼虫は、大抵が蝶じゃなく蛾だったりする。
 まぁ、やってみれば分かるという話で。
 あとコメに出ていたナメクジだが、結球している内部にいたためしがないのでどこまで気にすべきところかなぁ、という気はする。
 ナメクジは農薬以外にも生育環境の手入れや農薬に頼らない防除方法もある。
 逆に結球部分以外の青葉などに多く付着している場合は、あまり良好な環境で育っていない可能性も指摘すべきではある。(ただ、一般には天候不順の場合の方が多いとは思うが。)
 ただ、ナメクジについて気をつけなければならない点は、気持ち悪さではなく広東住血線虫の宿主であることに注意する必要があるということだろうか。
 単純にナメクジだけを取り除けばOKでもなく、這いまわった経路の粘液中にもしばらく生存し続けるため、丁寧に外側を洗浄することは必要かもしれない。
 ある程度むけば問題ないだろうと思われること、広東住血線虫に感染した場合の特効薬は存在しないが、ほぼ死ぬこともない(多分、死亡例は国内だと現在までで1、2例だったはず)レベルなので、あまり気にする問題でもない。
 数値データを持っているわけではないが、多分、キャベツを食って広東住血線虫に感染するよりキャベツをスーパーに買いに行っている経路で交通事故に遭って死ぬ方が各段に確率が高いように思う。

 コメにあった『寄生虫の卵が付いてる』。
 うーん。
 あれですね。
 きれいなことばで言うと自家製の有機質肥料の話ですか。
 いまやそういう野菜を探す方が大変な世になってしまったなぁ。
 当時そんなことばはなかったが、循環型社会の手本の一つなわけだろうけど。
 とにかく、先のナメクジの話にもあるように、農薬を使うということは、宿主がどうのなどというような知識を持っていなくてもキャベツをいかように調理してもほぼ安全に食することが可能になっている反面、残留農薬を摂取するといったデメリットが存在するわけで。
 では、逆はどうなのかというと、無農薬にすれば、残留農薬を摂取する危険性が低減するかわりに、キャベツをいかように調理してもほぼ安全に食することが単純な見た目以外の部分でも脅かされる、そういった関係に互いがあることを知るべきなのだろうと思うところではある。
 実際、素人が趣味で畑をつくるような者が多い地域(悪く言えば、中途半端な田舎)の人から話を聞くと、意識高い系の人が作っている無農薬野菜をもらって食べたら食中毒っぽい感じになって大変だったけど言うに言えない、などという話をちらほら聞くよ、という話を聞くと、生産者側の農薬を使わないことによる病虫害のデメリットの無理解と消費者側の一般流通商品と単純に同一視(もしくは高付加価値視)してしまう錯誤が顕在化しやすい事例ではあろうかと思う。
 まぁ、それもアタリを引いた程度の確率でしかないといえば、そうなのだが。



 で、私はどうかというと、先の流通時における汚染の関係なども考慮して、外側の青葉を取り除いた上で結球している部分のみにした後、さらに1、2枚はがして捨てる。
 そのあと、千切りの場合は洗わない。
 なのでAである。
 これは、『シャキッとする』ということを好む層が多いのは知ってはいるが、個人的に口の中が痛いような千切りは食べたくない派で、さらに水にさらすと盛り付けたあと水分が下のほうに溜まって水っぽくなるのがいやなので、さらさない。
 某キャベツの千切りがおかわり自由の飲食店(特にネガディブな話を書くわけではないので書いていいか。和幸ですよ和幸!だれか食わしてくれ)に複数人で出かけたとき、出されたキャベツが若干しなっとしていたのだが、私以外のメンバーは店を出てからぷんぷん言っていた(大げさではあるが)中で、私だけが、あれぐらい柔らかい方がいいと言うと、ぶれない貧乏舌だとか散々なことを言われたものである。
 以前の記事でも書いたが、チップスターを食べただけで口内が痛むレベルの虚弱さなので、しかたがない。
 ちなみに、スープに入れて煮込む場合も洗わないのでA。
 大抵の料理では洗わないが、ロールキャベツのように1枚ずつむいて料理するものはなぜか1枚ずつ洗っている気がする。
 これだけDなのだが、何かの刷り込みなのだろうか。
 自分にもよく分からない。
 あと、屋外での料理であるバーベキューとか(なぜか焼くのも食うのも大変なのに買ってくるヤツがいる)だとCの水にさらすわけではないが、切った後に洗っていたりする。
 そもそも1人でキャベツ1玉を瞬間的に消費できない関係上、Bは無理なわけで。
 好みの関係上Cが外れると、結局A、Dしか残らないんだよなぁ。



 これがレタスとかなら、どうなの?という気はする。
 私は、D一択手刻みオンリーなのですが。