昨日のWBS

 味噌のハラル認証の話をやっていた。
 番組を見る限り、味噌の添加物としてアルコールを使っていなければ問題ない、的なことを言っていたのだが、ハラル認証はそうなんだろうか、という気がしてしまった。
 実はハラル認証でも段階があるのかとかそういう詳しい話は知らないのであれだが、人によっては、味噌などの発酵食品は製造工程でアルコールが発生するので、その工程が除かれない限り食せない、という者もいれば、煮物や肉料理などで酒やみりんをつかってもアルコール分が飛んで料理に含まれないならばOKとか言う者もいて、それなりにブレはあるように思っていた。
 結局、そういったニーズを満たすためには、先ほどのようにレベル分けをするか、最も厳格なレベルで固定するか、個々が所属する国とか宗派の認証機関のものでなければならないという判断をするかぐらいなのかなぁ、とか思っていたので、そんな単純な話でいいんかなぁ、とか思ったりした。
 国内では法令という意味であまり考慮されていないが、少なからずイスラム圏の国の多くはハラル認証違反には法的な罰則等が整備されているとはいえ、国内での意識がそれなりに緩いため、その違反自体ニュースにもならない。(そもそもハラルに適合した原料しか流通せず作ることもなければ、ハラル認証違反の原因の多くはクリアできてしまうのもあるだろうが。あと、日本企業の現地法人がやらかした場合は一応小さくニュースになりはする。)
 そういう意味で、昨今の食品不祥事に対する製造者側の認識の甘さが際立つ事案が増えているなかで、製造責任といったレベルでの動機付けが薄いことを考えれば、ハラルに目を向けることは大切ではあるけれども、かといって国内において安易にハラルを扱って欲しくないかなぁ、とひやひやしたりする、がちがちな仏教徒の私である。
 ひかり味噌のHPを見ると、番組内で主にイスラム圏の中でも東南アジア市場に注力したい旨語られていたが、それと符合するようにマレーシアのJAKIM経由で認証を受けているので、適合性は高いのかもしれない。
 また、書いてあるのでそれでよい、というわけではないが、意識が向いているというところで注目すべきは、『社員教育体制の強化を行い』という一文がニュースリリースにあることではないかと思う。
 ニュースリリース等の限られた字数の中でその部分が残されていることは、認証自体が最終的な目的ではないことを意識したものであると信じたいと思う。(2013年のニュースリリースなので、継続性という意味も含めて)
 と、まぁ、話の腰を折るとして、そもそもこのハラル認証と食品等を輸出する際のハラル証明とがどう違うのかさえよく分かってないので、結局勝手な想像に過ぎないのだが。
 さらには、海外に行くことないし、訪ねてくる人もいないし、知識がぐだぐだだろうと特には困らないという。(なので、参考にはしないように。)


 それにしても、味噌汁1品が1万ルピアっすか。
 すごいな、さすがに。
 HokBenって現地では金持ち向けなんやろなぁ・・・・