攻撃先

 ソフトバンク、日清、ココス。
 連続して自前の建物や構造物を破壊するCF、広告が目に付いてしまった。
 先ごろのゴジラ人気という流れもあったのかもしれない。(ソフトバンクのは実際コジラなわけだし。)
 ただ、何となくだが、目の前にある閉塞感を打ち破ろうとしてもその打ち破る対象が何なのかよく分からず、さらに仮想敵をどこに設定しようと問題視される状況からすれば、その行き先は何かあっても説明して理解してもらいやすい身内ぐらいしかなかったりするのではないかと思う。
 ところが、昨今の様々な労務的問題などで「身内」と表現できる対象はステークホルダでは既になかったりする。
 結局、企業そのものをイメージするもの、CI、ブランドアイデンティティ、そしてそれらを象徴するものを壊してインパクトを与えるぐらいしか選択肢が残されていない気がしなくはない。
 ただ、これとて野蛮だとかどうとか文句をつけられてしまうなら、そういうことになるのだと思うが。