歩きスマホの傾向の変化

 タイトルのとおりなんですが、ポケモンGOのリリース以降、なんとなく歩きスマホをする人の傾向が変わった気がします。
 歩きスマホといっても歩く場所も色々だとは思いますが、車両通行可の公道に付帯する歩道や道路の縁という場所という意味での感覚ということで。
 日程的な意味で7/22というリリースが夏休み開始直後という学校の教員らにとってそれでなくても開放感に浮かれて気が緩みがちな時期と重なることから、かなりセンシティブに捉える向きもあったりしたようです。
 教員や学校自体があまり社会的なアンテナを持ち合わせていなかったり、それどころではないレベルの学校は別にして、リリース前から少なからず歩きスマホにつながる可能性があることは海外ニュースでも容易に想像できたことで、裏をとったわけではないですが、終業式あたりに夏休みの心得として「交通事故への注意」+「歩きスマホの禁止」などのような項目をかなりきつめに諭したものと想像します。
 というのも、私の住む地域周辺の治安のいい部類の地域では、リリース以降逆に学生らの歩きスマホが減った気さえするレベルで、歩きスマホの学生に遭遇すること自体がレアケースになるという不思議な現象が発生していたりするからです。
 ただし、あまりよろしくない地域に降りていくと、その状況は想像どおりになっていて、ひどい場合は、スマホ片手に自転車を爆走させる学生とか、スマホを見ながら移動するという意味とは厳密には違いますが、歩道に数人でたむろって歩道自体を塞いでしまって誰も通れないなんてこともちょくちょく見かけます。
 とはいえ、数万分の1レベルの面積においてさらには極短時間のサンプリングで一般化できる話では全くないわけですが。
 という前提のもとに、いつもどおりの勝手な仮説なわけですが、本人の意識レベルという部分もあるにせよ、楽しさや欲望に従ってしまってもそれが若さであるゆえという部分も大きいですし、結局のところ、そういった部分を適切に抑制できる周囲の大人(夏休みに入っているので、基本的に保護者になるとは思うが)がどう振舞っているのかの違いに起因しているのかもしれません。
 単純に周囲の社会環境のせいにしてしまうのは簡単なのですが、それだと「それ以外」というカテゴリに放り込んでいるだけで何一つ考察も分析もできていないことになってしまいかねないと思うので少し踏み込んだ書き方にしてみました。
 あと、双方の地域で格段に増えたのは、既に旧世代の分類方式かもしれませんが、F1層(20〜34歳女性)でしょうか。
 これも厳密には「歩き」ではないですが、暑く日差しの強い日中に前と後ろに子供を自転車に乗せたままポケモンGOに勤しんでいる姿を見ると、自家用車に子供を置き去りにしてパチンコに興じる親とよく似た精神構造なのだろうか、とか考えたりして微妙な気分になったりします。
 先述のとおり、いわゆるCTFMでFMを3分割するカテゴライズは、昨今の情報源とその内容が多様化し、また様々な考え方や生き方が許容される、もしくは強要し認めさせることができるようになることによって、そのレベルの差から単純に年齢と性別という2次元平面の区分けでは表現きしれなくなってきたために、「旧世代の」という表現が用いられることも多いのだと思います。
 ただ、ポケモンGOのゲーム性がある程度肉体年齢によってその負荷度合いが決まってくる(遊び方にもよるでしょうが。)ことや自身の欲望に制限をかける存在が実質的(会社や職業などの組織的なもの)や精神的(日本ではあまりないかもですが宗教や倫理、社会規範、古い話で言えば家族や目上の者の教え)に存在していない層であるという分類としては、当人の人生哲学がどうのという以前に現在の作り出された社会環境と自身の物理的な肉体という観点からある程度符合するように思います。
 じゃあ、必ず全てのF1の者がそうなってしまうのかというとそうではなく、単に自らの欲望とそこから歩きスマホという行動を選択するまでの障壁が数として少なく、難易度として低く設定されているだけで、とあるシンボリックなイベントに対して表出しやすいというだけの話なのでは思います。
 そういう意味では、さすがに統計的に調査する人もいないとは思いますが、多分母数との比較からすれば各層との有意な差はないんじゃないのかとさえ思ったりもします。
 例えば、そもそもその行動プロセスとその手順を選択する気のないF1層の者からすれば、その有無や難易など全く無関係で意味のない条件であって、こういった分類をマーケティングに用いるような手法と同様にあたかも最も有望な潜在顧客として認識するといったものにはあたらないと感じます。


 で、ぐだぐだ書いて何なのですが、要は「自転車に子供を乗せて走りながらスマホするのやめて」ってことで。
 一緒に特攻させられる子供もかわいそうなんですが、突っ込まれた側もかなりの場合、人生終わっちゃうので。
 まぁ、言っても詮無いことですが・・・。