朝OK 夜OK



ばみ

 小売の中でもチェーン系列のスーパーなどではレジ前で間隔を取るためにバミるようになってきたように感じる。
 多分、医療現場(ゴシップ的に報道されるようなごく一部を除く)と比べればなんとやらなのだろうが、それでも小売の現場もかなりカツカツのところでやりくりしている関係上、もうバミるだけで力尽きている店舗もあるようにも感じる。
 ただ、周知がおろそかだろうと、連日様々な媒体で流れている情報の一部から類推することが困難であったとしても、少なくともレジに並ぶ他者の行動を見回しただけで何らかの気付きはありそうなもので、バミに従っている者に後ろからカゴをぶつけるような行為が店側の周知の問題云々であるようには、個人的には「考えたくはない」立場だったりはする。
 知らなければ赦されるのかそうでないのかという罰則論だとか、行列の効率性と心理的コストの按分がどうのとかはおいておくとして、そういう行為を見ていて今回思い至ったのは、何というか、生きるということ自体に余裕がないのかな?というところだったりした。
 同じような行為(日常でも動機とは無関係に結果的な行為そのものが類似する事例は行列下では多いけどそれは除くとして)でも、震災時(個人的な被災地の実体験でいえば阪神淡路だが)のそれは、生きることに貪欲であるがゆえの発露であるように感じていたので、別物なんだろうなぁ、と。
 当然、先に「考えたくはない」としたとおり、それがいいとか悪いとかいうつもりはないのはいつものことだけども。
 ちなみに、バミるということばを簡単にどう言い換えればいいのか思いつかないんだけど、特定の目的(ここでいえば、レジ前での待機に関するコロナ対応)を満たすために分かりやすい目印を設置(たとえば、床にビニールテープを貼るなど)し、関係者が視認できるようにすること、みたいなどんどん労働安全衛生みたいなところに近づく内容なわけで、個人的に強烈に短縮された便利なことばだと思うのだけども。
 初めて知ったのが、とうに存在しない晴海の会場での前設だったという。
 んー、何十年前だよ、、、
 というぐらい思考が歪むのは、多分かなり疲れているんだと思うけど、どうにもならないさね。
 ・・・・あー、明日宅急便出さないと・・・(こんなところに書いても意味ない)